
聖地=毎年必ず何かしらの心を持って訪れる場所、と定義するとしたら剣山スーパー林道が私にとっての林道の聖地だ。
学生時代に関東近辺の林道を走り、しばらくのブランクを経て2016年、久しぶりの林道をここ剣山スーパー林道で迎えた。あれから6年。毎年訪れている林道である。
車中泊メシ
余裕を持った日程で前日入り。車中泊も今回の目的の一つであり、晩メシは重要。
ビール&ワンカップの酒に合わせ、徳島名物のフィッシュカツに梅昆布茶で味付けをした湯豆腐を。
フィッシュカツは少し焼きを入れ、焦げ目を付けてて食べるのが美味い。



朝5時半に起床。車の外は想像していたよりも温かい。お湯を沸かしてコーヒーを飲みながら、念入りにストレッチを始めると山から陽がさしてきた。
前日作っておいたパスタとブランをゆっくりと食べ、8時頃にスタート。雲早トンネルからファガスの森を通過し、徳島のへそ、川成峠から少し下って未だ崩落通行止めの分岐までの往復という40kmの行程。

これがこう


これがこう

ファガスの森を過ぎたら、この日の林道最高標高地点の徳島のへそ。
標高1500mは霧で寒い事も多いが、この日は4月と思えない暑さに快晴。休憩の時間も普段よりも長くなる。

剣山スーパー林道の魅力とは?
標高1000m~1500mのトラバースで、そのほとんどが見晴らしが良い。終始天空を走っている気分になるダートだ。湧き水も多く、水場にはあまり困らない。両端からの登りが長くきついが、標高を一度上げてしまえば後は比較的イージーに走る事ができる。「登ったら、下り」というダートが多い日本の林道では珍しい。


登山道は担ぎ上げ。

川成峠の後にある分岐より奥槍戸の手前の分岐までは崩落個所があるため、未だ不通区間。春先というシーズン早々という事もあり、川成峠から少し下って折り返し。
6年目にしてようやく、高城山登山道を担ぎ上げて登りレーダー塔でしばらく休憩。眼下に猛禽類が飛んでいる。眼下に。


ファガスの森で昼食を
高城山レーダーから担ぎ下り、再び林道に出てファガスの森へと下る。
これまで駆け足で過ぎてきたファガスの森で今回はジビエを。
真ん中にまん丸な鹿の肉ハンバーグが乗った鹿ハンバーグカレー(800円)。
雪も多かったからか、今年の春の剣山スーパー林道は沿道に横たわった鹿が多かった。
どうりで猛禽類も盛んに飛んでいたわけだ。