堺浜に続きシマノの地元で横山航太(シマノレーシング)が優勝
堺市で1918年に創業した前田製菓が冠スポンサーの あたり前田のクラッカー みなと堺。
入賞賞品、参加賞だけではなく来場者にも前田製菓製品が振舞われた今年の、みなと堺グリーン広場大会。フードブース出展が無い会場に嬉しい特典となった。
堺臨海エリアに位置するみなと堺グリーン広場に設けられた1周2.6kmのコースは、平地を基本として若干の非常に緩い丘陵と砂場を組み合わせたハイスピードなパワーコースだ。今季はタイトなコーナーを排除して、さらにパワーが要求される他、コーナーでもいかにスピードを落とさずに回るかといったテクニカルな面も持ち合わせる。
かてご1の出走は65名。この堺を含めシリーズも残り3戦。総合表彰では賞金も配られる関西ダービー、スタートライン最前列には堀川滉太(NEBcycling)、副島達海(Limited Team 846)、川村誠(チーム36隊)が中央に陣取った。
ハイスピードコースでパックでの展開を見せた序盤、先頭3人に続いたのはシリーズリーダーの堀川滉太(NEBcycling)と、川村誠(チーム36隊)だ。年末年始を挟んだ希望が丘では重めの走りを見せていた川村誠(チーム36隊)だったが、ここ堺では5番手に位置しながらも身体の動きは良く焦ることなくチャンスを伺う様子が見られた。

毎周回、シケインを乗車でクリアする柚木伸元(朝明高校)と、華麗な降車でクリアする横山航太(シマノレーシング)。高いレベルのシケイン越えが持ち前の横山航太(シマノレーシング)ではあるが、柚木伸元(朝明高校)による乗車でのシケイン越えは更に速く、速度差が目に見えるポイントとなった。
「前回と同じく速い選手とのレースでしたが、なんとかついて行けました。着々と強くなっていっているので、もっと頑張りたい。」とがらぱさんに答えた柚木伸元(朝明高校)。関西シクロクロスシリーズ残り2戦。2021ジュニア全日本チャンピオンの走りが楽しみである。
堀川滉太(NEBcycling)が後退する中、3番手争いには中井唯晶(シマノレーシング)と島田真琴(ペダル)が上がり、副島達海(Limited Team 846)と3人でのパックとなった。瀬田工業高校時代に、カテゴリー1オープンで走った事もある中井唯晶(シマノレーシング)。中盤でのスタートも着実に番手を上げ、チームの地元で11月の堺浜に続く3位表彰台を獲得。「序盤はエンジンがかからなかったものの、島田先輩(島田真琴(ペダル))と走っているうちにだんだんとエンジンがかかって、最後は前が見えたので狙った。」と表彰台を喜んだ。
「序盤は先頭パックから離されないように必死に食らいついた。途中砂場で堀川滉太(NEBcycling)と絡んでしまい、シューズが緩んで遅れたものの堀川滉太(NEBcycling)、副島達海(Limited Team 846)のペースが速くはなかったため追いつくことができた。二人の弱い部分を見て、抜け出す事ができ後は2番手をキープ。最後は中井唯晶(シマノレーシング)の追い上げに気を使いましたが、2番手でゴールする事ができました。」と、総合ランキングでも2位に浮上した川村誠(チーム36隊)。残すは2戦。場合によっては総合タイトル獲得も考えられるようになった。
シクロクロスシーズンはこの堺で終了。ロードシーズンに備えるシマノレーシングの二人が表彰台に上がった、あたり前田のクラッカー みなと堺グリーン広場 カテゴリー1。シマノ関係者が応援に駆け付ける中、見事な仕事ぶりを見せた。
2021-22関西シクロクロス第9戦 あたり前田のクラッカー みなと堺