関西シクロクロス第8戦 ベスラ希望が丘 カテゴリー1
慣れ親しんだコースで沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が優勝
全日本選手権から約1か月。間に年末年始の”休暇”を入れての毎年恒例新春クロス。
滋賀県希望が丘文化公園で関西シクロクロス第8戦が開催され、生まれ育ったフィールドで沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が2022年初白星を挙げた。
第8戦希望が丘の冠スポンサーはディスクブレーキパッドのベスラ。表彰対象者には豪華賞品が贈られた。
カテゴリー1出走は71名。起伏に富んだ1周2.3kmのコースはパワフルさが必要な2本の登りと、テクニカルなキャンバーの切り返しを組み合わせた関西シクロクロスシリーズの中でも人気があるコース。
カテゴリー1のスタートラインには最前列に沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、シリーズリーダーの副島達海(Limited Team 846)、少し後方に中井唯晶(シマノレーシング)、ジュニアオープン参加の柚木伸元(朝明高校)が並ぶ。

スタートを告げる号砲で勢いよく飛び出したのは副島達海(Limited Team 846)。しかし、直後の1コーナーでスリップダウンを喫した。「そりゃあのスピードで突っ込んだらコケるだろうと分かり切った事なのに突っ込んでしまった。」とレース後、悔しがった副島達海(Limited Team 846)。右側からの転倒で変速機にダメージを受けて大きく後退した。
関西シクロクロスシリーズリーダーの副島達海(Limited Team 846)が遅れ、沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)と柚木伸元(朝明高校)が先頭で展開。ジュニア時代はオープン参加でカテゴリー1を走っていた沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)にとって、ジュニアオープンの相手となると「手加減はせずに勝負する。」と序盤から容赦ない戦いぶりを見せる。
2周目、奥のキャンバーには沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)がリードして入ってきた。スムーズな乗車でクリアしていく上位陣。柚木伸元(朝明高校)に川村誠(チーム36隊)が続く。
3周目に沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)がパンク。代車の準備が無く、ピットで自分自身でホイールを交換し、順位を落とした。変わって先頭は柚木伸元(朝明高校)、堀川滉太(NEBcycling)、川村誠(チーム36隊)の3名で走行。
パックながら先頭で周回をする柚木伸元(朝明高校)を5周目に沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が捉えた。「パワーもテクニックも違って、いい勉強になった。」と振り返った柚木伸元(朝明高校)。レースを終えるまでは沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)とのランデブー走行で周回を重ね、フィニッシュ前の最終コーナーで転倒。前に出ようとした気持ちに一瞬のミスが出た形だが、全日本タイトルを2回獲得している沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)を相手に見事な走りだ。
「関西シクロクロスシリーズ戦では2位しかない。今回はいけると思ったんですがダメでしたね。」と振り返った堀川滉太(NEBcycling)。キャンバーの切り返しなどスムーズな走りでレースをまとめた。
パンクでの遅れがあったものの、終わってみると2位以下を1分近く離して優勝した沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)。
数えきれないほど、走った希望が丘での勝ち星を重ねた。
年末年始はコミケに行ったりダラダラと過ごしたと言う川村誠(チーム36隊)。普段に比べて重たい印象の走りとなったが、3位表彰台を獲得。シリーズは残り3戦。総合3位は死守したい。と語った。
沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling) コメント
「最初リードした時には独りになってしまうかと思ったが、トラブルで柚木伸元(朝明高校)と一緒に走る事ができた。彼が40分でゴールするという事で、トップでフィニッシュラインを通過しようと思っていたので、最後落車もありましたが、面白いレースでした。」
「シクロクロスはスケジュールが合えば2月のJCX(愛知ワイルドネイチャープラザ)に出ようかと思っていますが、もう今季のロードとマウンテンバイクのシーズンに向けて練習中です。」
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