
2年ぶりの開催となった野辺山シクロクロス。
エントリーリストを眺めていると、女子カテゴリーには松本璃奈の名前があった。
2021年春、スペシャライズド・ジャパンとのパートナーシップを結んで新たに活動を開始した松本家の皆さんに話を聞きました。
野辺山シクロクロス初日のカテゴリーL1スタートライン。後方に、これからのレースが楽しみで仕方が無いという満面の笑みで佇む松本璃奈の姿。
2021年マウンテンバイク ダウンヒル競技の全日本タイトルを獲得。一時期は自転車競技から離れていたが、楽しさを広めたい、とレースシーンに戻ってきた。
初日のレースでは早速キャッキャッとはしゃぎながら走る璃奈。観客も巻き込んで楽しみたいというスタイルに、観客の声も応援というよりレースを楽しんでいるように見えた。
一時期はこの楽しさを忘れていたと語る璃奈。2021年は自分らしく走れるようになったという。

この楽しさをみんなに伝えたい
お父さん、頑張って って思いながら抜きます。

スピードスケートに主軸を置く一成。学生生活ではスケートの練習がほとんど。
自転車に乗るのはレースのある週末のみ。
しかし、自転車に乗り始めたのは1歳半からというから驚きだ。マウンテンバイク、シクロクロスとオフロードレースには、父MASHUNと一緒に参戦して来た。
昨季までのジュニアカテゴリーから今季は父親と同じカテゴリーで走る。
親子対決を通り越して、既に父親を抜いて走る展開に、父に対しては「お父さんがんばって」と思うという事だ。

このスタイルを広げたい
2021年4月、スペシャライズド・ジャパンとのパートナーシップで家族ぐるみでの自転車によるライフスタイルの提案をスタート。30年以上自転車競技をはじめ、ガイドツアーやレースイベントの主催など自転車の楽しさを提案してきたマシュン。
レースにおいては、自身の子供達に対してはもちろん、クラブチームメンバーへのコーチとしてもこの野辺山でも声をかけるシーンが頻繁に見られた。一人走って終わり、ではなくコーチや周りがいてみんなで盛り上がっていきたい。家族ぐるみはもちろん、周囲の人たちも一緒になって自転車で盛り上がる。そんな意気込みが感じられた野辺山の二日間だった。

