· 

2020 JCX 第5戦 マキノ ラウンド

琵琶湖北西に位置し、観光名所となったメタセコイア並木が賑わう秋のマキノ高原。

数々の名勝負が繰り広げられた会場は、スキー場の裾野部分を利用したパワーコース。

中央にフライオーバー。そこからの登り、小さめに配置されたキャンバー、そしてコースの多くを占めるのが緩やかな斜面を利用したアップダウンだ。

例年、ここマキノとその前後に日程が設けられる野辺山は全日本選手権を目前に控え、各選手の仕上がりを見る上でも面白く、海外の試合から合流した選手や海外からの招待選手といった高い実力をもった選手が揃う試合が続く。

 

今年は、コロナ禍という事もあり野辺山は試合がキャンセル。全日本選手権1週前となる11月22日にマキノに注目各選手が集まった。

男子ジュニアは昨年の全日本内子で優勝した村上裕二郎(松山工業高校)が圧勝。

シクロクロスシーズン初戦という事だったが、他を寄せ付けない圧巻の走りで優勝した。

レース後、優勝の村上功太郎に声をかける三船代表監督。

「フライオーバーをきちんと利用しているのは村上だけだった」と、村上はフライオーバーで乗ったスピードを落とさずに次の登りに生かしていた。

昨年のマキノ、レース中盤まで独走の渡部春雅が欠場。2週間前のMTB全日本選手権で優勝の今井美穂をはじめヨーロッパから帰国した與那嶺恵理、ジュニアからU23カテゴリーに上がった石田唯、日本チャンピオンの松本璃奈など全日本選手権さながらの顔ぶれが集まった。

序盤積極的に攻めたのは小林あかり。今井美穂、赤松綾そして後方スタートの與那嶺恵理の間に入っていた。

2周目に入る頃には石田唯が上がってきた。今井、與那嶺、石田といった何かしらの日本タイトルを獲った経験のある選手が戦うのもシクロクロスの見所の一つだ。

先頭は今井美穂が独走。

これまでことマキノに関しては何かしらあっていい事は無かった今井はこの日ミスの無い走りで優勝を飾った。

東京オリンピック代表というテーマに向けて絞られ、2015年のマキノでの姿とは別人とも言える。

1 今井 美穂 CO2bicycle 47:33.7

2 與那嶺 恵理 OANDAJAPAN +0:27

3 赤松 綾 SimWorksRacing +0:40

4 石田 唯 北桑田高校 +1:38

5 唐見 実世子 弱虫ペダルサイクリングチーム +1:58

6 小林 あか里 CMC/Aigle +2:02

こちらも豪華な顔ぶれとなった男子エリート。

砂利が少し被ったフロントロー8番目の位置からスタートした沢田時が勢い良く飛び出しオープニングの主導権を握った。

MTB全日本以降悩まされていた腰の調子も良くなったという沢田は思い入れのあるマキノという事もあり力強い走りで観客を沸かせる。フライオーバーからの登りのスピードは随一だった。

序盤は沢田時、前田公平、織田聖、竹之内悠、横山航太、小坂光、村上功太郎といったメンバーで前方を走る。その後、沢田を中心に先行。織田聖がパンクに見舞われて後方に下がる。

先頭争いをする前田公平と沢田時。

織田聖、村上功太郎が先頭に合流。この後は篩いにかけるかのように周回を重ねる前に、一人また一人と先頭グループから落ちていく。

「織田聖は乗っていく、沢田時は降りてとジワジワとその差が広がっていくように見える」というがらぱさんのアナウンスが周回毎に聞かれたシケイン。

登りで詰めた間隔が細かく広がるポイントとなった。

先頭争いも余裕があるように見える織田聖。

エリート初年度となる織田だが、振り返ると沢田はエリート初年度の2016年に全日本のタイトルを獲得しており、あの年のマキノの沢田も独走で優勝後全く息が上がっていなかった。

徐々に広げたリードを守りきり優勝の織田聖。

序盤若干のトラブルはあったものの危なげない走りでの男子エリート勝利となった。

短いシーズンとなった2020-21。

今週末は全日本選手権が長野県飯山市で開催される。

ドライコンディションで行われピット作業のほぼ無かったマキノ。

雪の天気予報がどのように試合結果に影響を与えるのか?

 

1 織田 聖 弱虫ペダルサイクリングチーム 1:01:10.2

2 沢田 時 TEAMBRIDGESTONECycling +0:25

3 前田 公平 弱虫ペダルサイクリングチーム +0:28

4 村上 功太郎 松山大学 +0:35

5 小坂 光 宇都宮ブリッツェン +0:56

6 竹之内 悠 ToyoFrame +1:33